GUE Tech2はTech1に続くテクニカルダイビングの限界を広げるコースです。

・コース目的
 
Tech1で習得した知識や技術をさらに磨いて、ハイポキシックトライミックスを用いるより深いダイビングを安全に実施できるようにする。そのための計画(酸素中毒、減圧リスク、ガス必要量、緊急時の対応)を適切に立てられるようにする。

・参加条件
 GUE Tech1合格後、Tech1レベルのファンダイビングを25本行うこと。

・ダイビング範囲
 最大深度75m、減圧時間60分以内

・使用ガス
 トライミックス 18/45または15/55
 減圧ガス 50%ナイトロックス及び純酸素(ステージ1本、減圧ガス2本の計3本のシリンダーをダブルシリンダーとは別に装備します、笑)

・学科
 コース概要、ダイビング計画、ガス理論、減圧理論、実際の減圧計画、緊急時の対応と安全について(学科内容はTech1の内容をTech2レベルに深める)。

・水中訓練
 Tech1の復習、シリンダーローテーション、バルブトラブルの解決、ガス切れ対応、減圧ガスへの切り替え、水中での意識不明者の救助など。

Tech2ではTech1で習得した知識や技術をさらに磨いて、より深くより長く減圧するダイビングを行います。ほとんどの技術はTech1で既に行なっていることなので、新しい技術はシリンダーローテーションくらいです。

しかし、低温で流れが強く、光の届かない環境となるので、より慎重な計画と高い精度の技術が求められます。

またハイポキシックトライミックス(酸素濃度16%未満)を使用するので浅いところで誤って吸うと意識を失う恐れがあります。

Tech2でオープンサーキット(開放式呼吸)のテクニカルダイビングは修了となります。後は経験を積んで徐々に深い深度に挑戦することになります。

現在、ウクライナ情勢などの関係でヘリウムの価格がかつてないほど高騰しており、ヘリウムを大量に消費するTech2は開催が少なくなっております。

その代わりにCCR(リブリーザー、閉鎖式呼吸)が多く開催されています。

早く戦争が終わって、平和になり、ヘリウム価格が下がることを切に願っているこの頃です(笑)