日本・世界のダイビング旅行記まとめ(グルメ、地理歴史も紹介)

日本及び世界のダイビング映像、写真、グルメなどをまとめたブログ。地理、歴史などを絡めて紹介します。
ダイビングに興味のある方は是非当ブログに!!

    2023年03月



    以前の投稿でGUEの大きな柱は教育、環境保護、探索とお伝えしました。

    環境保護、探索を行う目的でGUEではProject Baselineを立ち上げ、世界中で様々なプロジェクトを実施しています。

    身近な所では珊瑚や生息生物の経時的変化の追跡、水温の変化などです。

    その他ゴーストフィッシングの原因となる網の引き上げ、沈没船の測量、未知の沈没船の捜索、未知の水中洞窟の探索などがあります。

    これらは殆どがGUEダイバーのボランティアで行われており、各国政府で認められています。
    テレビなどのメディアで取り上げられたり、地元政府から援助資金が出たりすることもあります。

    私も海外のプロジェクトに参加させてもらいましたが、日本人1人、ほぼ全ての方が初対面でしたが、同じ志を持つダイバーならすぐに打ち解けます。

    通常のファンダイビングでは味わえない、チームワークと責任感を伴うダイビングは私のダイビングの幅を大きく拡張してくれます。

    【『GUEのProject Diving』】の続きを読む


    GUE Cave2はCave1で取得した技術にさらに磨きをかけ、また洞窟という特殊環境に対する認識能力をさらに向上させます。その上で新たなケーブダイビングの技術を習得します。
    他団体ではフルケーブコースと似た内容となっております。

    ・コース目的
     Cave1
    ダイバーのダイビングスキルを拡張し、実践的なケーブダイビングができるようにする。そのために必要である複雑なナビゲーション、ジャンプスプールの使用、ラインの修理、水中洞窟調査の基礎
    、減圧ガスへのガススイッチを学ぶ。

    ・参加条件
     GUE Cave1合格後、Cave1レベルのファンダイビングを25本行うこと

    ・ダイビング範囲
     最大深度30m

    ・使用ガス
     32%ナイトロックス、純酸素

    ・学科
     コース概要、複雑なナビゲーションとダイビング計画、ストレス、減圧理論、水中調査、緊急時の対応と安全について。

    ・水中訓練
     Cave1の復習、ジャンプ、サーキットなどの複雑なナビゲーション、ガススイッチ、水中調査、ライン修理など。

    Cave2では本格的なケーブダイビングができるように様々な技術を学びます。

    Cave1ではメインラインのみですが、脇道に移動するジャンプや一周回るサーキット、入口と出口が異なるトラバースなど複雑なナビゲーションを行います。そのため、しっかりと地図を用いて計画を立てないと迷子になり、大事故につながります。

    またステージを用いることにより、ダイビング時間も伸びて2時間以上はザラです。その為、減圧ダイビングとなることも多く、最後は純酸素を用いて減圧します。

    さらに今後を見据えて水中調査の基礎も学びます。

    Cave2を終えると一通りの技術を学んだことになりますが、さらに特化した技術を習得することができます。

    調査技術を磨くUnderwater survey course、DPVを水中で使用するDPV cave course、サイドマウントで狭い場所を探索するCave sidemount course、リブリーザーを使用するCCR cave course
    があります。

    この辺は後日紹介します。

    水中洞窟は人類の最後の秘境の一つと言われています。

    誰でも覗ける世界ではありません。それゆえ、ダイバーなら一度は見てほしいと思いますが、それにはきちんとした訓練が必要不可欠です。

    水中洞窟に挑戦したいという方をお待ちしてます。
    【『GUE Cave2 Course』】の続きを読む


    GUE Cave1はケーブダイビングにおける最初のコースです。他団体ではイントロケーブコースと似た内容となっております。

    ・コース目的
     頭上閉鎖環境における特有の危険性を認識、理解して、それに対応できる技術の習得を目的とする。また洞窟内における認識能力を向上させ、洞窟内の環境を理解・保護することも目的とする


    ・参加条件

     GUE Fundamentals Tech Passを持ち、これまで100本以上のファンダイビングの経験を有していること。

    ・ダイビング範囲
     最大深度30m

    ・使用ガス
     32%ナイトロックス

    ・学科
     コース概要、ダイビング計画、ガス理論、洞窟環境・保護、道具について、ストレス、緊急時の対応と安全について。

    ・水中訓練
     Fundamentalsの復習、リールワーク、マーカーの使用、バルブトラブルの解決、ガス切れ対応、視界不良時の対応、ロストライン時の対応、ライト不良時の対応、ロストバディ時の対応、水中での意識不明者の救助など。

    Cave1は
    Fundamentals Tech Pass合格後に受講することが可能ですが、ほとんどの方はTech1の後にCave1を受講します。頭上閉鎖環境で初めてバルブトラブル対応をすることはかなりの負担となるため、まずはオープンウォーターで慣れてから、頭上閉鎖環境という順番を推奨しています。

    Cave1ではジャンプやサーキットなどの複雑なナビゲーションを行わず、メインラインのみを使用します。T字路は1回のみ通ることを認めています。

    複雑なナビゲーションスキルはCave2で実践します。








    【『GUE Cave1 Course』】の続きを読む


    GUE Tech2はTech1に続くテクニカルダイビングの限界を広げるコースです。

    ・コース目的
     
    Tech1で習得した知識や技術をさらに磨いて、ハイポキシックトライミックスを用いるより深いダイビングを安全に実施できるようにする。そのための計画(酸素中毒、減圧リスク、ガス必要量、緊急時の対応)を適切に立てられるようにする。

    ・参加条件
     GUE Tech1合格後、Tech1レベルのファンダイビングを25本行うこと。

    ・ダイビング範囲
     最大深度75m、減圧時間60分以内

    ・使用ガス
     トライミックス 18/45または15/55
     減圧ガス 50%ナイトロックス及び純酸素(ステージ1本、減圧ガス2本の計3本のシリンダーをダブルシリンダーとは別に装備します、笑)

    ・学科
     コース概要、ダイビング計画、ガス理論、減圧理論、実際の減圧計画、緊急時の対応と安全について(学科内容はTech1の内容をTech2レベルに深める)。

    ・水中訓練
     Tech1の復習、シリンダーローテーション、バルブトラブルの解決、ガス切れ対応、減圧ガスへの切り替え、水中での意識不明者の救助など。

    Tech2ではTech1で習得した知識や技術をさらに磨いて、より深くより長く減圧するダイビングを行います。ほとんどの技術はTech1で既に行なっていることなので、新しい技術はシリンダーローテーションくらいです。

    しかし、低温で流れが強く、光の届かない環境となるので、より慎重な計画と高い精度の技術が求められます。

    またハイポキシックトライミックス(酸素濃度16%未満)を使用するので浅いところで誤って吸うと意識を失う恐れがあります。

    Tech2でオープンサーキット(開放式呼吸)のテクニカルダイビングは修了となります。後は経験を積んで徐々に深い深度に挑戦することになります。

    現在、ウクライナ情勢などの関係でヘリウムの価格がかつてないほど高騰しており、ヘリウムを大量に消費するTech2は開催が少なくなっております。

    その代わりにCCR(リブリーザー、閉鎖式呼吸)が多く開催されています。

    早く戦争が終わって、平和になり、ヘリウム価格が下がることを切に願っているこの頃です(笑) 

    【『GUE Tech2 Course』】の続きを読む


    今回からはGUEのテクニカルコースの紹介となります。
    GUE Tech1はGUEにおける最初のテクニカルダイビングコースとなります。

    Fundametals Tech PassがあればCave1も受講できますが、ほとんどの方はオープンウォーター環境(頭上閉鎖されていない環境)のTech1を先に受講します。

    ・コース目的
     レクリエーションダイビングの限界を超えるダイビングに必要な知識、器材、技術を学び、テクニカルダイニングの基礎を確固たるものにして、安全に潜れるようにする。

    ・参加条件
     GUE Fundamentals Tech Passを持ち、これまで100本以上のファンダイビングの経験を有していること。

    ・ダイビング範囲
     最大深度51m、減圧時間30分以内

    ・使用ガス
     トライミックス 21/35または18/45
     減圧ガス 50%ナイトロックスまたは純酸素(減圧ガスは1本のみ)

    ・学科
     コース概要、ダイビング計画、ガス理論、減圧理論、実際の減圧計画、緊急時の対応と安全について。

    ・水中訓練
     Fundamentalsの復習、バルブトラブルの対処、減圧ガスへの切り替え、バックアップライトへ交換、減圧ガスの共有、水中での意識不明者の救助など。

    Tech1は実際に初めて減圧を行うため、慎重に計画を立てて、その計画通りに潜らなければなりません。

    誤ると減圧症やガス切れといった状況になり、非常に危険です。

    それだけ危険も伴い、ダイバー自身の責任も多くなりますが、コース終了時の達成感は何とも言えないものが込み上げてきます。

    レクリエーションダイビングでは満足できない方、ダイビングでさらに上を挑戦したい方、深い沈没船を見たい方&写真やビデオを撮りたい方におすすめのコースです。

    テクニカルダイビングは万人向けではないですが、自分で責任持つことができて上記のような方をお待ちしております。
     

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